「高校生のための介護職員初任者研修」では2022度に17名が、2023年度には23名の高校生が研修を修了しました。
その後、学業との両立を前提としながら介護福祉施設で奨学生として実務経験を重ねることを通して、自らの未来へと歩み出しています!

2024年3月20日に、日本福祉大学にて開催された高校生介拓AWARDの様子をまとめました!

不登校経験からの変化と成長。
心理学×介護福祉で、生きづらさを抱える人をサポートしたい!

私は高校1年の頃、不登校を経験しました。今の生活を変えたい、将来につながるかもしれない、と介拓への参加を決めました。
介拓を通して、外に出る回数が増え、人と関わることが楽しいと思うようになりました。また、介護福祉のイメージが、「きつくて大変」から「やりがいや喜びを感じられる仕事」へと変化しました。
資格取得後、社会福祉法人むそうでアルバイトをはじめ、社員さんからも自分の意見を伝えられるようになったり、考えて行動できるようになったり、明るくなったと言ってもらえました。また、利用者さんの笑顔を見ることがどんなに嬉しいことかを学びました。利用者さんの笑顔が増えるにはどうしたらいいかを考えて行動しています。
また、東京でアプレンティスシップフォーラムというものがあり、働きながら学ぶ日本版アプレンティスシップの実践例として介拓を通しての変化について話しました。大勢の前でとても緊張しましたが、たくさんの大人が人手不足や若者の将来について考えていると知れました。
私は日本福祉大学の心理学科に入学が決まり、心理学の知識と福祉の知識をかけあわせて、何か生きづらさを抱えている人をサポートする仕事がしたいと考えています。

東京国際フォーラムで開催されたアプレンティスシップフォーラムでの様子

絶対介護士になりたい!
進路を掴むための「挑戦」の一年間。

僕は今回が2回目の介拓アワード。昨年は、介拓を通してコミュニケーション力や人前で発表する力がつき、介護士になると決意しました。
介護士になりたいのは、かわいがってくれた祖父が2月に亡くなり、コロナ禍で面会もできずにお別れになってしまったけど、恩を返したいからです。
高校3年になり、この一年は、介護士になるための進路を掴む一年でした。
最初は専門学校に行こうと思っていましたが、介拓やインターンシップの経験を経て、先生に背中をおしてもらい、大学進学を考えるようになりました。
しかし、成績が足りない…。
一番の難関を前に、「絶対介護士になりたい!」と一生懸命勉強に励み、見事合格をいただきました。
本当は野球の柳田選手みたいに「最高です!」ってパフォーマンスをしたかったけど、絶望的な状況からの這い上がりに涙が出ました。
自分の想像していた未来を切り拓くことができ、これまでは無理だと思ったことからは逃げていたけど自分が変わらなくてはと気づきました。
大学に入ってからは資格取得に挑戦し、介護の魅力を小中高生にも知ってもらえるよう広げていきたいと思っています。

周りの声で挫折しかけた介護士の道。
介拓を通し、生きたいように、やりたいことをやればいいと思えた!

僕が介護士を目指す理由は、母が身体障害を持っていて、小さい頃から大変な姿を見てきたので助けてあげたいと思ったからです。
でも、介拓参加前は正直、介護士を目指すことに挫折していました。
なぜかと言うと、「お前には無理」「本気で言ってんの?」「向いてない」などの周りの声がとても辛かったからです。
介拓に参加して、自力で何もかもやらなくても助けてもらえることを知り、一緒に頑張ってくれたメンズチームと出会い、「俺らは介護福祉士になる!」と誓い合いながら介護について話し合える、自分に向き合ってくれる仲間に出会えて本当に良かったと思います。
また、周りに言われて夢を諦めるのではなく、周りに左右されず、結果や努力で見返せばいいと思えるようになりました。
さらに、以前は大学や専門学校に行けば余裕で仕事ができるのではと、正直社会を舐めていたのですが、介拓に参加してキャリアアップができ自信がつきました。
今後のビジョンは、専門学校を受験し、介護福祉士として勤務し、理想は起業したいです。
介拓で出会った代表の方々の生き方に憧れたこと、自営業の父のかっこいい姿を見てきていること、また、介護業界から社会を支えたい、貢献したいなと思ったことが起業したいと思った理由です。

興味が無かった介護に飛び込み、利用者との絆から見えたこと。
護以外の道にも活かせる武器を見つけて、無敵の自分になれた!

私は介拓で初任者研修の資格を取得後、P-BASE高橋店で1年と少し勤務してきました。
ボッチャを通して交流を深める中で、無口な印象だったAさんの笑顔や熱い一面を見つけられました。
私と同じ時期にP-BASEにやってきたBさんは、当初、左手首を骨折して思うように動かせなかったけど、一年の間に左手を使って家事もできるようになり、「前よりイキイキ仕事をするようになったね、あなたのおかげだよ」と言ってもらえました。Cさん、Dさんとはジェプトという旅行サービスに一緒に行き、私が得意な写真加工を活かして喜んでもらうことができました。
介護に興味がなく、なんとなく介拓に参加した私だけど、この一年頑張って、介護の技術、知識、更には社交性や計画性、責任感などあらゆる部分で成長できました。
介護とは違う道に進学予定ですが、この成長はどこに行っても自分の武器になるはずです。
この成長を自信に変え、次の自分の目標に向かってこれからも前進していきたいと思っています。

人と関わりたいけど苦手だった以前の自分。
介護福祉の現場から得た気づきと将来の目標!

昔の自分は同世代と関わることや学校のにぎやかさが苦手で、変わりたいと思っていました。
それでも人との関わりを大切にしていきたいと思っていた自分にとって、介護という仕事は長い間一人一人と関わる中で信頼関係が生まれるという点で、実際に現場を知りたいなと思っていました。
そんなときテレビで介拓プログラムを知り、先輩が利用者さんとの信頼関係を大切にしながら関わる様子を見て、自分も挑戦したいと勇気が湧いてきました。
介拓の実習では、相手が求めていることの理解や寄り添う視点、自分自身が笑顔でいる大切さなどに気づきました。
現場と同じように、私の周りの人に対しても、その人の考えを理解しようとすることが大切だと気づき、また、仲間ができたからこそプログラムをやり遂げることもできました。
また、将来は作業療法士になりたいです。利用者さんができないことをしてあげるのではなく、自分でできるようにして挙げることが大切だと学び、失った機能回復のお手伝いができる作業療法士という仕事が僕の役立てることだと思いました。

介護福祉士×社会福祉士のダブルライセンスを目指し、
より総合的な支援ができるように励みたい!

私は高校時代に青少年赤十字の部活に所属し、困っている人や支援が必要な人を助ける介護や福祉の仕事に興味をもち、介拓へ参加しました。
介拓を通して、実際に利用者側の視点に立つことで、支援する側の時とは違った感覚を知ることができました。
また、伝える力や聴く力に加えて、相手の感情を読み取る力も身につきました。
現在は医療法人偕行会の小規模多機能型居宅介護施設で、食事の配膳や服薬確認、移乗や着替え、排泄介助などを行っています。商業高校で学んだパソコンのスキルも活かして、パンフレット作成なども行っています。
私は社会福祉士と介護福祉士の両方の資格を目指します。介護業務に加え、相談業務も行うことができるため、より総合的な支援ができると思います。例えば、病院の社会福祉士の話も理解しながら、実際のケアにあたる介護福祉士の視点もふまえて、利用者にとってどのような支援をすることが適切なのか深く検討できると考えられます。
これから大学4年間で、介拓やアルバイトの経験を活かしながら勉強に励んでいきたいと思います。



介拓奨学生プログラムでは、
只今2024年度の参加者を募集しております!

気になったら、まずは説明会に参加してみよう!

【2024年度】介拓奨学生プログラム- 説明会

開催スケジュール
①2024年6月1日(土)13:30 熱田区労働会館
②2024年6月10日(月)19:30 オンライン
③2024年6月23日(日)10:00 熱田区労働会館
上記日程でご都合が合わない場合も、お申込フォームよりお問合せください。
参加費無料
定員各回 20名
介拓奨学生プログラム-高校生のための初任者研修についての説明会です。
説明会には高校生の他、保護者・教員のみなさま等もご参加いただけます。