2025年3月8日、日本福祉大学にて開催された高校生介拓AWARDの様子をまとめました!
保護者の方も多くご参加いただき、家庭・学校・企業・コーディネーターと様々な方たちの連携のもと
高校生たちが感じてきたことを彼らの言葉で語ってくれています。

“やらない後悔より、やって大成功”
介拓参加前にはなかったビジョンを得ることができた!
“やらない後悔より、やって大成功”。この言葉を初めて聞いたとき、私はまさに介拓で感じたことだなと思いました。
小中学校のときしばらく不登校で、将来にとにかく不安があり、何かしら資格をとれたらと思ったことが介拓への参加のキッカケでした。介護士に興味があったわけではないけど、無料で参加できるなら!と思いました。
介護業界はきつくてつらくていいことない、一生やりたくない仕事だと思っていたけど、プログラムに参加して発達障害を持つ子どもたちの支援施設でアルバイトをした中で、想像より楽しいことがたくさんあることに気づきました。やってもいないのに勝手な偏見や憶測で物事を避けてしまうのは、自分の興味や視野を狭めて、自分のためにならないんだと考え方が変わりました。
また、介拓の実習では、高齢の利用者さんたちに“若いうちにたくさん失敗せよ”という言葉をもらい、だんだんとこの言葉の意味を学ぶことが出来ました。失敗することは悪いことではなく、次に活かして成長するチャンスになるんだと学びました。
このように考え方が変化したことで、興味関心が拡大し、以前に比べてフッ軽人間になれたことで、ボランティアに飛び込み自分のやりたいことが見えてきてため、自然と大学進学を決意するに至りました。今後は広報の仕事に就きたいと思っています。介護福祉への道ではないかもしれないけど、この将来ビジョンは介拓に参加する前は全く私の中にないものでした。
私の体験談が、だれかの一歩を踏み出すキッカケになれば嬉しいです!
だれにも話したくなかった不登校経験。
仲間と夢ができ、人に話したい人生に変わった!
僕は、高校2年生から不登校を経験してます。人間関係がなぜか上手くいかず毎日家にいて悩み、自分はダメな人間なのだと感じていました。将来が、とても不安でした。
そんな僕が一番つらかった時に、母が介拓プログラムについて教えてくれました。中学生の頃から人助けが好きで、地域のボランティアをしていたので、新しいことに挑戦する不安はあったけど何か自分を変えてみたいと思い、参加しました。無料で資格がとれ、アルバイト経験もできることが、とても魅力的でした。
実際に参加してみて、新しい仲間に出会い、連絡を取り合って会場に向かったり、みんなで寄り道をしたり、休みの日には一緒にサッカーを見に行ったり、僕にとって久しぶりに楽しい日々を過ごすことが出来ました。全員で合格して資格がとれたことがとても嬉しく、大きな自信につながりました。
今僕は、通信制高校に転籍し、介拓プログラムでお世話になったリハビリデイサービスP-BASEで週5でアルバイトを始めることができました。代表の坂元さんに“学校はただ合わなかっただけ”と言っていただけたことがとても励みになり、勇気づけられました。
アルバイトを始めたばかりのときはわからないことだらけで、声も小さくあいさつもなかなかできませんでした。そんな僕にスタッフさんや利用者さんが“間違えてもいいから、がんばってやってみてね”と声を掛けてもらえたことを励みに、集団体操などを担当できるようになりました。
利用者さんからは、“体操を大きな声でしっかり教えてくれてありがとう。耳の遠い私は助かった”“君がいるからがんばれるよ”と言ってもらえました。学校では役に立たないと感じていた僕が、ここではみなさんに元気を与えられる存在になることができ、とても嬉しかったです。
今後の目標は、福祉について学び介護福祉士の資格をとることです。誰に対しても優しく寄り添いサポートできるようになり、介拓やP-BASEに恩返しできるようになっていきたいです。
僕のだれにも話したくないつらい過去が、ちょっと人に話してみたい人生に変わりました。

もともと介護に興味があったわけではないけど、
2拠点でアルバイトをしながら福祉のダブルライセンスを目指すきっかけに!
介拓に参加したきっかけですが、僕は元々介護に興味があったわけではなく、高校2年の夏休みに将来へのイメージが全くなく、やりたいこともない状態でした。何か新しいことを始めたいと思っていたところ、母からこのプログラムを教えてもらいました。
プログラム参加前は、自分から行動することが苦手で、失敗することが不安で挑戦できませんでした。また人見知りで話すことが苦手だし、寄り添える性格ではありませんでした。参加後は、失敗することもあったけどそれを乗り越えて挑戦できるようになり、相手の気持ちを考えるようになりました。
プログラムに参加する中で、元々早起きが得意ではなく生活習慣が乱れがちだったけど、介拓での伴走支援をうけて、早く起きて学校と介護の勉強を両立できる生活を目指しました。また、実際に色んな介護の器具を体験することで、利用者さんの視点を知ることができました。僕の目指す介護は、利用者さんの目線にたち、それぞれの方に寄りそう介護なので、とてもプラスの経験になりました。
研修終了後のステップアップ会は、人見知りを克服する場にもなりました。仲間と話しながら、社会に出たときに必要な力を学ぶことが出来ました。同じ目標を持つ同年代の仲間と出会えて、自分がつまづいたときも支え合いながら進める仲になれたと思います。
僕は普通科の学校に通っているのでアルバイトは禁止だったのですが、学校に話をして許可をもらい、UNIBOという就労継続支援B型事業所と、ジーニアスという放課後等デイサービスで働くことができました。障害をもった方の得意なことを見つけ、できることを奪わない支援、ともに生きていく支援について学びました。また、家族の方と関わる機会も多いので、施設に求めることなども知ることができました。
自分の将来について、しっかり考えるきっかけになったのは介拓奨学生プログラムでした。今後の進路については、アルバイトを続けながら社会福祉士と介護福祉士のダブル取得を目指し、相談業務も担える福祉士になっていきたいです。
内気でひきこもりに近かった私。
介拓での気づきからチャレンジできるようになり、明るくなったと言われるようになった!
介拓参加前の私は、内気で消極的でした。通信制の学校で授業も自宅から受けていたため、外出する機会もなくひきこもりに近い状態でした。
不登校を経験し、周りからどう思われているか、常に視線を気にしていました。今の現状を変えたいという思いや近所の方の勧めもあり、福祉ボランティアに参加し、福祉コースにも在籍しているため、続けられるかという不安はありながらもより深く学びたいという思いで介拓プログラムに参加しました。
初任者研修中、認知症についての映画を鑑賞したことがとても印象に残っています。それまで認知症の方のイメージとして、言葉を選ばず言うと、混乱していて攻撃的でコミュニケーションがとりにくいという印象でした。そのため、ボランティアでも積極的にコミュニケーションをとれずにいました。しかし、鑑賞を通して自分事として捉えることができました。例えば、ごはんを食べていないと思っているのに、食べた、とただ言われると苛立ちを感じるな、と思いました。相手の気持ちを尊重し、受け止めることの大切さを学びました。
実習では、介拓の先輩がアルバイトをしており、利用者一人ひとりに合わせて会話をしている様子を見て私も見習いたいと思い、積極的に話しかけることを目標にしました。
また、プログラムでは自分の意見を聞かれることがとても多かったです。普段の授業はオンラインで、意見を聞かれることが少なくとても緊張しましたが、顔を合わせて話すことで、雰囲気やよりお互いの気持ちが通じやすく、新しい視点に気づく機会も多く、直接的なコミュニケーションの大切さを学びました。
研修参加後に大きく変化したことをお話します。1つは、ボランティアからアルバイトで働くことが出来るようになったことです。環境が変化することで、今までのひきこもりがちな生活に戻ってしまわないかという不安もありましたが、アルバイトに変わったことで入浴介助やトイレ介助など教えてもらえることも増え、頼ってもらえる喜びやお金を稼ぐ大変さを学びました。2つめは、初任者研修の資格を取得できたことで自分に自信がつき、さらに4つの資格を高校在学中に取得できたことです。3つめは、自分自身の気持ちの変化です。プログラムを通して行動範囲と交友関係が広がり、周りからも明るくなったと言われるようになりました。そして、やりたいことには積極的にチャレンジできるようになりました。
春からは福祉の専門学校で、児童福祉や心理学などを学んでいきたいです。私も様々な人に支えられてここまでくることができたので、これからは支援を必要とする人に寄り添えるような社会福祉士になりたいです。

介護福祉の専門学校に行くことを諦めたけれど…。
新しい場での挑戦と介護福祉を掛け合わせ、新しい支援のカタチを創りたい!
僕は、去年もこの場に登壇しました。その内容は、介護の専門学校に行き、ゆくゆくは起業したいというものでした。でも、僕は専門学校に行くことを諦めました。
僕の両親は共働きで、高校も無理を言って私立に3年間通わせてもらいました。専門学校へ行くことは正直無理だとわかっていたけれど、介護福祉士奨学金を借りて自力で行こうと思っていました。しかし、現実はそう甘くなかったです。入学準備のお金プラス授業料の120万がかかると言われ、諦めるしかありませんでした。僕はやりたかったのに…専門学校に行きたかったのに…。めちゃくちゃ悔しかったです。
自分の進路について、母と喧嘩をしたし、両親を責めたけど、今は自分が間違っていたと感じています。僕をここまで育ててくれた両親にとても感謝しています。
自分は、お金がないと夢がかなわないと思っていました。でも今は、お金が全てだとは思いません。今の自分は過去の延長線上にあって、今の自分には、飛び込む勇気や困難に立ち向かう力があると思います。勇気がなかったら、いくら時間やお金があっても何もできません。そして、僕は自衛隊に入隊することにしました。小さいころからの憧れだったこともあるけど、今改めて振り返ると、人と関わる仕事や社会に貢献できる仕事に就きたかったのだと思います。介護福祉士も自衛隊も、それがかなう仕事だと僕は思います。
介拓プログラムに参加して得られたことについて、自己管理や学業との両立、自己表現など、苦手だったことに取り組むことができるようになったと感じいます。気分屋でめんどくさがりだった自分が、勇気をもって何事にも挑戦できるようになったことが強みです。これらの成長を、自衛隊という場でも活かしていきたいです。
任期付きでの入隊となり、その間にたくさん資格をとることを目指します。また、自衛隊や介護福祉の視点で学んだことを活かして、自分の道や新しい支援のカタチを創っていきたいです。

今年度の介拓アワードは、2026年3月15日、日本福祉大学東海キャンパスにて開催いたします。
どなたでもご参加いただけますので、ぜひ生徒達の学びを聞きにご来場ください!
高校生介拓アワード2025
■日時:2026年3月15日(日) 13:30-16:30 (13:00受付開始)
■会場:日本福祉大学東海キャンパス S401.404.405 愛知県東海市大田町川南新田229番地
名鉄常滑線太田川駅より徒歩5分 ※公共交通機関にてご来場ください
■プログラム
13:30 開会のごあいさつ
介拓奨学生による発表
介拓生・会場のみなさまと座談会
介拓AWARD 表彰式
15:30 ゲストおよび介拓奨学生プログラム実行委員によるトークセッション
16:30 閉会のごあいさつ
※タイムスケジュールは変更となる場合があります
■お申込み
介護福祉事業者、教育関係者、教員、行政関係者、保護者の方、学生のみなさんなど、どなたでもご参加いただけます。
参加は無料です。
